こんにちは。しゅみLABO、運営者の「ケンジ」です。
子育てもひと段落し、ようやく自身の時間が増えつつある50代。職場での責任も重くなる一方で、ふと「これからの人生」について考える時間も増えてきたのではないでしょうか。これからの「セカンドライフ」を見据えて新しい趣味を始めたい、あるいは若い頃に熱中していた趣味を再開したいと考える方は非常に多いです。
しかし、そこでどうしても避けて通れないのが「趣味 月いくら」という現実的なお金の問題です。老後資金2000万円問題や年金生活が現実味を帯びてくるこの世代にとって、現役バリバリの時代のように湯水のようにお金を使うわけにはいきません。かといって、将来への不安から節約ばかりに気を取られ、心が枯れてしまっては本末転倒ですよね。人生を楽しむために働いてきたのに、楽しむことを忘れてしまっては意味がありません。
私自身、50代を迎えて「これからの人生、何にお金と時間を使うべきか」を真剣に考え直しました。この記事では、私たち50代・大人世代が趣味にかけるべき費用の目安と、ゴルフや旅行など高額になりがちな「大人の趣味」を賢く、長く楽しむための予算戦略について徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、将来の経済的な不安を減らしつつ、人生の質(QOL)を最大化するための「大人の遊び方」と「お金の使い方」が見えてくるはずです。
- 50代・現役世代の趣味にかける平均費用と、定年後を見据えた現実的な予算感
- 「初期投資」と「維持費」を分けて考える、大人のための資産管理術
- ゴルフやカメラなど、定番の高額趣味のコストを抑えつつ質を高める方法
- 健康寿命を延ばし、医療費削減にもつながる「ゼロコスト」「低額サブスク」の活用法
趣味月いくら?50代からの平均費用と支出構造

このセクションでは、「趣味 月いくら」という問いに対し、統計データに基づいた平均値と、私たち世代が意識すべき支出の構造を詳細に解説します。若手時代とは違う、大人の金銭感覚で現在の立ち位置を確認していきましょう。
【参照データについて】
以下の分析は、総務省統計局の「家計調査」や各種民間調査データを基に、50代特有のライフスタイルを考慮して考察したものです。
趣味にかける費用は月いくら?平均値と「大人の適正額」
一般的に、日本の社会人全体の趣味への月額平均支出は16,388円程度と言われています。しかし、役職手当などで可処分所得が比較的高い50代においては、この平均を大きく上回るケースも少なくありません。
特に子育てが終わった「ポスト・ファミリー層」では、教育費や住宅ローンの負担が減り、自分自身のために使えるお金が増える「人生のボーナスタイム」とも言える時期に入ります。そのため、夫婦での旅行、週末のゴルフ、グルメ巡りなどに月3万円〜5万円以上を費やす方も珍しくありません。しかし、ここで注意が必要なのが「この支出はいつまで続けられるか」という点です。
【50代が意識すべき費用のベンチマーク】
- 現役時代の平均目安:月1.5万円〜3万円(余裕がある範囲)
現役中は多少贅沢をしても家計は回りますが、貯蓄ペースを落とさない範囲に留めるのが鉄則です。 - 定年後を見据えた理想:月1万円前後(年金内で賄える範囲)
年金受給額をシミュレーションし、その範囲内で賄える金額に少しずつダウンサイジングしていく必要があります。
重要なのは「今いくら使えるか」ではなく、「定年後もその出費を維持できるか」という長期的な視点です。現役時代の金銭感覚のまま定年を迎えると、収入がガクンと減った瞬間に趣味が家計の重荷になり、最悪の場合、趣味を手放さざるを得なくなってしまいます。
今のうちから「月1万円〜1.5万円」程度で満足度高く楽しめるスタイルを確立しておくことが、長く続く豊かなセカンドライフへの投資となります。お金をかけなくても楽しめる工夫や、コストパフォーマンスの良い楽しみ方を見つけておくことが、将来の自分を助けることになるのです。
(出典:総務省統計局『家計調査(家計収支編)』)
初期費用とランニングコストの構造分析
趣味の費用を管理する上で、私たち世代が特に注意すべきなのが「初期費用(イニシャルコスト)」と「維持費用(ランニングコスト)」のバランスです。若い頃は「とにかく安く始めたい」と考えがちですが、大人の趣味選びは視点が異なります。
初期費用:大人の特権「良いものを長く」
趣味を始める際の道具代(初期費用)については、50代はある程度お金をかけても良い部分です。なぜなら、安物を何度も買い換えるより、「一生モノ」の良い道具を一つ手に入れ、愛着を持って長く使う方が、結果的に満足度も資産価値も高くなるからです。
例えば、趣味でロードバイクを始めるとしましょう。5万円の入門機を買って3年で買い換えるよりも、20万円の高性能なロードバイクを買って10年乗り続ける方が、所有する喜び(満足度)はずっと高いはずです。20万円でも10年(120ヶ月)使い続ければ、月々のコストはわずか1,600円程度。これは単なる「浪費」ではなく、人生を豊かにする「資産」と言えます。
また、良い道具は大切に使うため、メンテナンスをしながら長く付き合うという楽しみも生まれます。「安物買いの銭失い」を避け、本当に気に入ったものを選ぶ目利き力こそが、大人の特権なのです。
維持費用:年金生活を見据えたスリム化
一方で、厳しく見直すべきは「維持費用(ランニングコスト)」です。毎月の会費、高額な消耗品、惰性で続けている付き合いのゴルフ代などは、固定費として家計を圧迫し続けます。特にサブスクリプションサービスや、行かなくなったジムの会費などは要注意です。
「退職して収入が減ったら辞めざるを得ない趣味」ではなく、「収入が変化しても続けられる趣味」にするために、今のうちから固定費をスリム化しておく視点が不可欠です。例えば、月会費の高いフィットネスクラブから、都度払いの公営ジムや自宅トレーニングに切り替える、ゴルフは月1回から隔月に減らすなど、満足度を下げずにコストを下げる工夫を始めましょう。
世代別に見る趣味の役割と支出の変化
若い頃の趣味は「ストレス発散」や「流行」「異性へのアピール」がメインだったかもしれませんが、50代からの趣味は役割が大きく変わってきます。人生の折り返し地点を過ぎた今、趣味に求めるべきは「量」より「質」、そして「将来への投資効果」です。
| 要素 | 重要性 | 備考 |
|---|---|---|
| 健康維持 | 最重要 | 足腰の強化、認知症予防など「健康寿命」に直結するもの。医療費削減効果も期待できる。 |
| 社会との繋がり | 重要 | 会社以外のコミュニティ、利害関係のない友人作り。定年後の孤独対策として必須。 |
| 自己実現 | 重要 | スキルアップや創作活動など、精神的な充足感。「誰かの役に立つ」喜びを感じられるもの。 |
このように、50代の趣味は単にお金を使う「消費」ではなく、将来の医療費削減や孤独防止につながる「投資」としての側面が非常に強くなります。多少費用がかかっても、健康維持ができたり、一生付き合える仲間が得られたりするのであれば、それは数字以上の価値がある出費と言えるでしょう。逆に、健康を害するような遊び(過度な飲酒やギャンブル)は、コストパフォーマンス以前に人生のリスクとなるため、徐々にフェードアウトしていくのが賢明です。
健康とQOLを高める!月額5,000円以下の「実益」趣味

老後資金を守りつつ人生を楽しむなら、コストパフォーマンスだけでなく「タイムパフォーマンス(時間の充実度)」が高い趣味を選びましょう。特に健康維持に直結する活動は、体力や気力が低下し始める50代にとって、まさに最強の趣味と言えます。
お金をかけずに「健康」を買う
- ウォーキング・寺社仏閣巡り:初期費用は歩きやすい靴だけ。近所の散歩も「歴史探訪」や「御朱印集め」という目的を持たせれば立派な趣味になります。夫婦で歩けば会話も増え、足腰も鍛えられます。
- 筋力トレーニング(宅トレ):ジムに通わなくても、YouTubeなどを活用すれば自宅で高品質なトレーニングが可能です。50代からは筋肉量が急激に減少する「サルコペニア」のリスクが高まるため、筋トレは実益を兼ねた必須の趣味と言えます。
- 家庭菜園・ガーデニング:土に触れることは精神的な癒しになります。また、適度な運動になり、自分で育てた野菜を食べる喜び(食費の節約にも!)という実益があります。プランター一つから始められる手軽さも魅力です。
【50代へのアドバイス】
これらの趣味は、支出がほぼゼロであるにもかかわらず、「健康診断の数値改善」や「精神的な安定」「睡眠の質の向上」という、お金では買えない莫大なリターンをもたらします。まずは週末の朝、近所を30分歩くことから始めてみませんか?
大人の学び直しに!サブスクリプション活用術
「定年後に向けて何か学びたい」「脳を活性化させたい」という場合、高額なカルチャースクールや専門学校に通う前に、定額制サービス(サブスク)を試すのが賢い選択です。現代のサブスクは、非常に安価で質の高いコンテンツを提供しており、大人の学び直しに最適です。
- オーディオブック(聴く読書):月額1,500円程度で、ビジネス書から小説まで聴き放題になります。老眼で細かい字を読むのが億劫になってきた方でも、通勤中や散歩中に耳から情報をインプットでき、教養を深められます。
- オンライン英会話・講座:月額数千円から始められ、通学の手間がありません。「海外旅行で現地の人と話したい」「ボランティアガイドをしたい」といった目標を持てば、脳のトレーニングとして最高です。
- 動画配信サービス(ドキュメンタリー・映画):NetflixやAmazon Primeなどで、良質な映画やドキュメンタリーに触れることは、感性を磨き、話題の引き出しを増やすことにつながります。
ただし、サブスクの落とし穴は「使わなくても料金が発生する」ことです。50代の家計管理においては、無駄な固定費は敵です。「3ヶ月使わなかったら解約する」といった自分ルールを決め、定期的に契約状況を見直す習慣をつけましょう。家計の引き締めも忘れないスマートさが大切です。
趣味月いくらを最適化する「大人の趣味」予算設計

ゴルフ、車、カメラ、旅行。私たち世代が好むこれらの趣味は、どうしてもお金がかかります。しかし、「お金がかかるから」と諦める必要はありません。工夫次第でコストを抑えつつ、質を落とさずに楽しむことは十分に可能です。ここでは、高額趣味を賢く楽しむための具体的な予算設計について深掘りします。
定番:ゴルフの費用と「付き合い方」の見直し
ゴルフは50代の社交の要であり、健康維持にも役立つ素晴らしいスポーツですが、最もお金がかかる趣味の一つでもあります。現役時代は仕事の延長としての「接待ゴルフ」や「付き合い」で断れなかったラウンドも多かったでしょう。しかし、これからは「自分が本当に楽しむため」のものへとシフトしていくべき時期です。
無理のないゴルフライフへの転換術
まず見直すべきは「道具」と「頻度」です。最新のドライバーが出るたびに買い換えるようなスタイルは卒業しましょう。自分に合った「名器」の中古を探すのも、道具を知り尽くした大人の楽しみ方です。中古ショップには、数年前のハイエンドモデルが手頃な価格で並んでいます。
次にプレー頻度とスタイルです。土日の高い料金でのプレーから、平日休みを利用したラウンドや、早朝・薄暮のスループレーなど、リーズナブルで健康的なプレースタイルへ移行する良いタイミングです。これなら費用は半額近くに抑えられることもあります。また、もし頻繁に行くなら、よく行く近場のコースの「友の会」や会員権(相場が下がっているものも多いです)を検討し、ビジター料金ではなくメンバー料金でプレーすることで、一回あたりの単価を下げるのも有効な手段です。
【注意点】
見栄を張って高いウェアや道具を買い続けるのは卒業しましょう。スコアや道具の値段ではなく、「弘法筆を選ばず」の精神で、技術とマナー、そして同伴者への気配りで勝負するのが、本当に格好良い大人のゴルファーです。
車・カメラ:所有から「体験」へ、あるいは「リセール」視点
車やカメラなどの高額な耐久財は、50代の男性に特に人気があります。メカニカルな魅力や所有欲を満たしてくれる素晴らしい趣味ですが、家計へのインパクトも大きいです。これらは「資産価値」を意識することで、実質的なコストを抑えられます。
リセールバリュー(再販価値)を意識する
「いつか手放すとき」を考えてモノを選ぶのも、経験豊富な大人の知恵です。
- カメラ・レンズ:人気ブランド(Canon, Nikon, Sonyなど)のレンズは、値崩れしにくい「資産」です。新品で買うと高いですが、状態の良い中古の美品を購入し、丁寧に使い、使わなくなったら売却する。このサイクルなら、購入価格と売却価格の差額は小さく、実質的な出費は数年間の「レンタル代」程度で済みます。
- 車(趣味車):維持費(税金、保険、駐車場、車検)がかさむ車は、所有することだけが正解ではありません。週末だけ「プレミアムレンタカー」で憧れの高級車やオープンカーを借りる、あるいはカーシェアを利用するなど、「所有しない」楽しみ方も検討の余地があります。これなら維持費はゼロで、いろいろな車を楽しむことができます。
旅行:量より質の「平日旅」と積立投資
時間が作りやすくなる50代・60代こそ、旅行のベストシーズンです。体力があるうちに色々な場所へ行きたいものですが、旅費は家計を大きく圧迫します。しかし、私たちには若者にはない武器があります。それは「時期を選べる自由」です。
平日旅の圧倒的なメリット
お盆や正月、ゴールデンウィークなどのハイシーズンを避け、平日にゆったりと旅行できるのは、子供が独立したこの世代の特権です。平日の宿泊料金は休日の半額以下になることも珍しくありませんし、何より観光地が空いていて快適です。「安くて空いている」という最高の環境で、量より質の高い旅を楽しみましょう。
賢い旅の資金作り
「定年記念に世界一周」や「毎年一度は海外へ」といった大きな夢があるなら、退職金に頼るのではなく、今のうちから専用の「楽しみのための積立」をしておきましょう。
- 旅行積立:大手旅行会社や航空会社が提供する「旅行積立サービス」は、銀行金利よりはるかに有利なサービス額(利息のようなもの)が付くことが多いです。満期になれば旅行券として受け取れるため、強制的に旅行資金を確保できます。
- マイルの活用:光熱費や食費など、生活費の支払いを一つのクレジットカードに集約し、マイルを貯めて特典航空券に交換する。これはもはや常識的な節約術ですが、夫婦二人分の航空券代を浮かすことができれば、その分をホテルや食事のグレードアップに回せます。
中古・リユース品で「目利き」を楽しむ
私たち50代は、バブル期を含め多くのモノを見てきた世代です。その経験と審美眼を活かし、中古市場で「価値あるもの」を見つけ出すこと自体を趣味にしてしまいましょう。
【大人のリユース活用術】
- ヴィンテージの魅力:新品にはない味のあるフィルムカメラ、ヴィンテージギター、真空管オーディオなどは、中古市場こそが宝の山です。メンテナンスをしながら使うことで、より深い愛着が湧きます。
- メルカリ・ヤフオクの活用:家の整理整頓(断捨離)や「終活」の一環として不用品を売却し、その利益で新しい趣味の道具を買う。この「わらしべ長者」のような循環を作れれば、家計を痛めずに趣味を更新し続けられます。
「新品でないと恥ずかしい」という感覚は捨てましょう。良いものを適正価格で手に入れ、手入れして使い、次の世代へ受け渡す。これこそがSDGsであり、成熟したスマートな大人のスタイルです。
まとめ:趣味は月いくら
ここまで、50代からの「趣味 月いくら」について、平均費用から具体的な節約・予算戦略まで解説してきました。平均的な数字(月1.6万円程度)を知ることも大切ですが、何より重要なのは「その出費が、これからの人生を豊かにしてくれるか」という視点です。
50代からの趣味への支出は、単なる浪費ではありません。それは、定年後の孤独を防ぎ、心身の健康を保ち、人生の後半戦を鮮やかに彩るための「自分への投資」です。老後に「お金はあるけど、やることも話す相手もいない」という状況が一番寂しいものです。
最後に、これからの趣味予算設計のポイントをまとめます。
- 固定費(ランニングコスト)はスリムに:収入が年金のみになっても続けられる仕組みを今から作る。
- 初期投資は賢く:リセールバリューや中古品を意識し、本当に良いものを長く使う。
- 健康と繋がりを重視:お金以上の価値(プライスレス)を生む趣味を持つことが、最強の老後対策。
予算の範囲内で、最高に楽しめる「大人の遊び」を見つけてください。それが、結果として資産を守り、豊かな老後につながるはずです。さあ、これからの人生を一緒に楽しんでいきましょう。







